(2) 調査船の近代化 オランダ水路協会の調査船団の近代化を大幅に進めるため、運輸省の北海局水路調査部では1982年にミトラ(MITRA)を導入、その後1994年には近代的な調査船がもう1隻就航した。このジルファ(ZIRFAEA)は、ミトラの経験にもとづいて、北海での任務遂行に適するようより高度な装備が備えられている。 全長が60mを越え、自動ステーション保持装置、効率的なROV発射機能をもつムーンプール(moonpool)、サンプル採集装置などを備え、水路調査に適した優秀な観測船であることがすでに立証されており、またその作業性は北海局水路調査部がこれまで使用してきた船よりも優れている。 この新しい調査船には広い作業デッキがあり、調査室も2つある。その1つは操縦室とオープンに連続しているので、安全性、観測、調査の面で最適な施設になっており、もう1つの調査室は作業デッキと同じレベルにあり、船尾やムーンプールからソナーやサンプル採集装置などの観測調査装置を発射する作業に適している。 ZIRFAEA
(3) NHIの枠組の申での共同作業 ? 海底の分類 北海の海底に関する詳細な情報(物質や堆積物の種類)を入手するため、新たに購入する海底分類システムを海軍のHNIMSブロメンダルに搭載する。流体音波プロセッサを標準的な音響測深器に接続すると、音響測深器の最初のリターンパルスと次のリターンパルスを識別することにより海底にある堆積物を分類することができる。同じようなシステムをHNIMSブイスケスにも搭載する予定である。 こうしたシステムを採用することにより、北海の海底堆積物のソナー探知や海図作成のコンピュータモデル化を大幅に改善できるものと思われる。
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